高性能レンズを買った罪悪感の正体

 2年前にオリンパス(現:OMデジタルソリューションズ株式会社)のレンズ、ed25mmf1.2pro

買った。

その時から今に至るまで買ったことを後悔している。しかし高額性能や写り、ボケ等に不満はなく、むしろ満足している。防塵防滴でもある。

 自分のそのモヤモヤした気持ちを考えた。一つのことに気が付いた。私が尊敬するアンリ・カルティエ=ブレッソンはそんなレンズを使っていたか?大きくて重くて取り回しが悪いそのレンズを。彼は一瞬を撮るために、小さくて周りに威圧感を与えにくいライカを使っていた。レンズも小さい。

 小さくて軽い25mmf1.8を私は使っていた。かすかな歪曲に気を取られ、素人あるあるな高級品を買うと上手くなる勘違いで上記のレンズに買い替えた。使っていたレンズは売った。師のスタイルに憧れたはずなのにそれと逆行した装備を整えてしまった。

 OMDSが軽くて小さくて高性能な25mmレンズを開発して販売したら、私はこれに買い替えたい。