苦行からは何も生まれない〜ブッダ2を見た感想〜

 Amazon Prime Videoでブッダ2を観た。

 

印象的だったのが、修行だからと苦行に打ち込み、死にそうになってもまだ足りないとさらに苦行を自分に課していた。

それに対して病気で苦しんでいる人達は、それを苦行だと思わずに堪えて苦しんでいる。

 

苦行の先に何があるというのだ?

そこには死がある。

 

考え方によっては修行って自己中心的だと思った。

苦行の先に死があり、その先に涅槃を見い出し、そこに安住することを求めているならば、それはとても自分本位ではないか?

なぜ、本人が涅槃へ行くために周りの人がサポートや施しをしなくてはならないのか?

 

本作品で、生き物は他の命を頂いて命をつないでいると示していた。

食物連鎖といえばその通りだが、それは巡り巡る命の循環でもある。

命を失うことは必ずしも損失ではなく、他の命を育んでいる。

 

「自分が!自分が!」から大局観として大きく観る。

気を付けたいのは、苦行からこれを見出したのではなく、ある友の死から得られた気付きだということだ。

 

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

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