日本で女性管理職が増えない理由は女性優位な社会だから

 森会長は「女性軽視」と指摘された発言を撤回し謝罪した。彼はオリンピック会長からの辞意を表明した。マスコミは国内外問わずそれを大々的に取り上げ批判した。女性軽視が女性管理職の増加にブレーキがかかっていると彼らは主張する。

 それは違うと私は考える。なぜ理工系の大学生に女性が少ないのか?なぜ事務職ばかり多く、営業やブルーカラーな肉体労働の仕事を行う女性が少ないのか?結論として、彼女らは学問や仕事を選んでいるからだ。

また、女性は一般的に出産し子育てを行う。子どもが小さい時は育児休暇を取り、時短勤務など育児と両立した福利厚生を利用する。公務員や大企業ならこれらの助成を得られやすい。しかも女性は取りやすく、男性は取りにくい。

 日本社会においてこれらのどこが女性軽視なのか。実態はむしろ逆で男性軽視だ。女性は皇族と結婚すれば皇族になれるが、男性は女性皇族と結婚しても皇族にはなれない。それが良いことか悪いことかは別として、左翼やリベラルが要求する同権ではないのが実態だが、この皇族の権利においては同県にする必要はない。大切なのは歴史的に脈略と続く男系なのだから。

 話を戻す。男女とも民間企業において、よほどホワイトな企業でない限り、建設業での作業員や契約社員、事務員以外が定時退社することは不可能だ。そこでの残業に耐えるには精神力と責任感が必要だ。しかも子育てを行いつつ。具体的には共働きで子どもを保育園に預けつつ、子どもが熱を出したらどちらかが仕事を早退や欠勤をする。子どもとの触れ合いを減らしてまで、その仕事キャリアは果たさねばならないことなのか?現実的に夫婦のどちらかが仕事をセーブしなくてはならない。仕事をセーブしているそんな女性が管理職としての立場に就くことは適切なのか?先輩や同期、後輩の目や評価がある中で!

 子どもを儲けない人や儲けた人が猛烈に働いて、社内的で昇進することはその企業が判断することだ。日本社会が女性を軽視しているのではない。そもそも職種を選り好みする女性が多いため、職種の人数に偏りが生じており、妊娠出産をして欠勤になるとその人の業務を他の人が代行しなくてはならず、場合によって育児休業手当をもらうために復職し、すぐに退社する人もいる。

 男女の違いは明らかだ。男は所帯があるから仕事を辞められない。女はライフプランによって仕事を辞める可能性がある。

優れた営業マンが優れた管理職とは限らないのと同様、女性管理職が優れているとも限らない。日本での中小企業の管理職はマネージメントのマの字も実行できないのだから、誰が就いても同じという現実。