モノクロ写真はモノをよく見せ、時をぶっ飛ばす。 〜アサヒカメラの特集を読んで〜

図書館で最新号のアサヒカメラを読んだ。モノクロ写真特集が載っており、写真家へのインタビューがあった。それを読み、掲載していたモノクロとカラーの写真を見比べた。その結果モノクロ写真の魅力に気付いた。

  1. 被写体を強調する。
  2. 朝晩の概念をぶっ飛ばし、時を止める。

1.について。モノクロ写真は色を除く。色に関する視覚情報が入らないから、被写体の輪郭や形状についてよく見る。

2.について。モノクロ写真は、朝なのか昼なのか夕方なのか、見る人はそれが何時か分からない。背景が暗ければ夜なのは想像出来る。見る人は被写体が写っている時間という概念を考慮しなくて済む。

1.も2.も見るの目に入る情報を制限することで、作品をよく見せる効果がある。「良い色だな、どぎつい色だ、高感度のノイズがひどい、これは朝かな、このオレンジ色は夕日かな」などの情報を含まない。

なんてことのない写真が変わるかもしれない。

 

アサヒカメラ 2018年 05 月号 [雑誌]

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