武漢ウイルス(新型コロナウイルス)の功

 表題のウイルスは国防における防疫という観点で良い前例を作った。

 兵器には3種類ある。atomicは原子爆弾などの原始兵器、biologicalは細菌などの生物兵器、chemicalは毒ガスなどの化学兵器。頭文字を取ってABC兵器と言われている。

 過去の事例を挙げると、atomicは福島原発、biologicalは武漢ウイルス、chemicalは地下鉄サリン事件での対応。それぞれを経験する事で緊急時の対処策を考え、実行することができるようになった。

 日本がよく行う問題の対処策は、その問題が発生するまであまり触れないということだ。よく言うと平和、悪く言うと緊急時への事前準備ができていない。問題が起こってから大騒ぎをする。戦後の憲法を1度も変えず、それによって私権の制限もできず、休業要請や自粛要請などあくまでお願い止まり。

 日本は海外と違い、表題の件について一日当たりの感染者も死亡者も1/10〜1/100と違う。その成果は国の対応策が良かったからではない。2020年初頭は海外からの入国制限をせず、夏と秋にウイルスが沈静化したことに安心し医療体制を増強せず、冬に変異種が見つかり感染力が高まったそれに再び右往左往している。

 歴史シミュレーションゲームをやったことがある人ならわかることだ。旗振り役やもしもの対策を準備しておくことは必要だと。潰すなら徹底的に潰すのと同時に関係者に補償をする。持久戦で沈静化するのを待つならもしもに耐えうる準備をしておく。

 最悪のことを考えておくことは危機管理として当然のこと。専門家でなくても予想すればわかることだ。