直の仕事(いわゆる闇営業)をなくす唯一の方法

吉本興業が抱える芸人たちによる直の仕事(いわゆる闇営業) が今問題になっている。それが問題になっている理由は、反社会勢力に営業活動を行い、報酬としてお金をもらったからだ。法的には問題ないが心情として許せないとメディアが騒いだ。

それに対して吉本興業は今後の対応として、芸人たちがそれらと付き合わないよう、コンプライアンスを徹底すると言っている。

コンプライアンスを徹底すれば、犯罪集団や反社会勢力に闇営業を行う事は無いのだろうか?

では、そもそも芸人たちがなぜ闇営業を行うのかを考えると、容易に想像つく事は生活が苦しいからではないか。吉本興業の仕事では給料、生活費が少ないから。

吉本興業の今のビジネスモデルは、前の投稿にも書いたが、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるだ。今の世はどんな芸が売れるかがわからない。一発屋だったり、意味不明なものでさえ売れることがある。たくさんつば付けた中で 1つでも当たれば、売り込むことでたくさん稼ぐことができる。

また、吉本興業の給料は安いことで有名で、会社対芸人の取り分の割合が1対9とも言われている。

 

上記の事柄を鑑みると、直の仕事(闇営業)を完全に無くすには、ビジネスモデルの変更が必要だ。それは契約社員化だ。

現状の芸人の人数を絞り、あなたに雇うときはオーディションの選定を厳しくし、芸人が生活に困らないよう固定給を支払い、芸が売れた場合は出来高として適正な割合で振り分け、直の仕事や友達や親族からの依頼であってもお金が絡む事は必ず会社を通す。

これらによって以下のメリットがある。

・芸が売れない事は本人の責任→売れると信じ雇用した会社の責任。

・仕事の依頼は必ず会社を通すので、その仕事を請けるかどうかの判断を会社に委ねる。

 

わかりやすく一言で言うと、プロ野球の選手契約。会社で言うと契約社員。雇用することによって得られる利益、不利益は会社の責任。

その芸人が売れていない時から、会社に面倒を見てもらったことに対する義理や人情は、その人と会社の関係による。

吉本興業という芸を披露する場を多く持っている企業だからこそ、芸人がデビューする機会は多い。その反面、全員が売れるわけではないという、ハイリスクが付きまとう。