絶対的な完全なる善悪を判断する者はいない。
人は時と場合によって都合の良い言い訳をする。倫理的に人を殺すことはいけないことは誰でも知っている。が、戦争や争いとなると相手を征服するために実行する。大東亜戦争(太平洋戦争)でアメリカが日本の各首都へ行った空爆や原爆での無差別大量殺害からも明らかだ。
では、その判断をエリートではなく民主主義で決めようと考える。失敗点としてEUでの経済統合や移民の受け入れがまさにそれ。誰でもウェルカムならどんな貧しい国からも仕事や福祉を受けに来るのは簡単に想像できる。イギリスが移民問題でボロボロなのに、移民の受け入れを制限しようとすると人種差別だとレッテル張りされてひどく攻撃される。それを怖れて流れに乗るのがポピュリスト。
いっそのこと判断は人ではなくロボット、人工知能に学習させて決めさせるのはどうか。これも欠陥がある。その人工知能のシステムを作るのは人だ。そのシステムが持つパラメーターの設定はどのように、全く偏りがなく決めることが出来るのか。
これらのことから、絶対的な完全なる判断を求める事は無理なことだ。現実的な方法は、相対的にかつその都度調整しながら決めていくということだ。