グローバル化はデフレを招き、格差を助長する

現代はグローバル化が進んでいる。

それは国際化による人の出入りや物の輸出入だけでなく、仕事の業種に渡って拡大している。

その国の言語を操れ、仕事が出来れば日本人である必要は無い。

 

グローバル化によって物の原材料費を安く仕入れ、賃金が安くてもその仕事をやる人を雇えば、会社が支出するお金は少なくて済む。

イラストやマンガ制作でさえ、仲介業者や仲介サービスが出てくるほど、その業で生計を立てている人達は買い叩かれる。

そのサービスを利用する人達、発注者は欲しい物を安く仕入れられ、主婦やアマチュア、趣味でやってる人達は小銭を稼ぐチャンスを得られる。

 

グローバル化を例えるなら、海岸で作った砂金の山を崩す波だ。

砂金の山に住む人達は自らの利権を享受してきた。

「この仕様ならこの値段が妥当だ」と。

そこに波がやってきて、山を少しずつ崩すことで砂金が周りに広がる。

その広がった砂金を拾うのはサービス利用者だ。

ところが、その山が崩れても残る物がある。

それは「ブランド」だ。

ブランドに力があれば砂金を新たに生み出し山を作る。

 

グローバル化はチャンスを与える反面、デフレを招くする作用があることに多くの人が気付くべきだ。

 

グローバリズム その先の悲劇に備えよ (集英社新書)

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