コロナ死亡者数を見ると休校反対

 NHKで21時のニュースを見ている。いまだに学校は休校しており、9月の入学を検討している自治体があるとのこと。それを見てがっかりした。

 ごく普通に考えて小学生〜高校生の行動範囲は大人に比べて狭い。8時30分〜15時ぐらいまで生徒は学校に拘束される。朝早く登校し授業を受け、体育で肉体を養い給食を食べ、午後の授業を2時限受ける。クラブ活動と塾通いを避ければ交流関係は特定できる。

 子どもが学校に通っている間、親は自宅が静かになるからテレワークに集中できる。その時間も時短にしたり、フレックスのように家事が終わってから、または夕食を食べ終わってからでも出来る。

 現状考えると休校しているから子どもが自宅にいる。不要不急の外出は控えるようにと言われているから外出はしない。自宅の中で子どもが遊んだりゲームしたりするので、親は彼らの面倒を見るからテレワークどころではない。親のストレスが溜まると家庭内暴力が起きやすい。

 政府による経済的コロナ対策と外交対策はグダグダだが、民間と絡めた医療的対策は抜群に良い。実際のPCR検査数は海外と比べて少ないが、その症状の問診やCT検査によりコロナでない者をはじいている。コロナっぽい人にPCR検査を受けさせているので陽性率は高い。

 日本人にコロナ患者や死亡者が少ない理由は諸説ある。もしかしたら過去にコロナに近いウイルスに感染したことがある人が多いからその免疫が効いているのか、はたまた海外のような不衛生な生活習慣や濃厚接触が少ないからウイルスを落としやすいのか、軽症の患者を病院からホテルあるいは自宅療養に移行したから医療崩壊しなかったのか、結果的に死亡者数が少ない。

 不特定多数の人と接する仕事は感染しやすい。誰が感染しているかわからないし、若者は行動範囲が広く、年寄りは喫煙習慣や飲酒習慣、運動習慣の減少、肉体的衰え等により体が弱っているから悪くなっても症状が出にくい。結果的に重篤になってから判明することが多い。例を挙げると、海外旅行から帰ってきて大学で蔓延させた人もいれば、ゴルフや旅行で遊び回って感染する人、熱が出て疑いがあるにも関わらずゴルフ行ったり出歩く人もいた。

 まとめると、小学校〜高校は閉じた系の中での出来事だから、休校しない方が外部から感染する確率は低いと思う。もし感染するなら大人からだろう。家庭内の親が除菌しきれずに家に持ち込んでしまうか、先生が誰かもしくは物から除菌しきれずに感染してしまうか。インフルエンザと同様、クラスで感染者が出たらその人を休みとして隔離し、複数人出たならその学校だけを休校にするとか、臨機応変に対応すれば済んだ話だと思う。

 もしそれをやるとそれはそれで不満が噴出するだろう。教育の地域格差や受験問題の難易度などに差ができるのではないか!と。なんともない地域で同じ対応するのは変だと思わないのかな?この現状、学校の情報リテラシーの有無と家庭の環境により、教育進度も変わることは普通に考えられるのだと思うのだが。