今月号のカメラ雑誌CAPAでボケ味の比較について、フルサイズとマイクロフォーサーズを比べている。
興味のある記事なので読んだ。
先月号で指摘した間違いを今月でも書いていて私は驚いた。
結論からいうと撮像素子の大きさはボケの大きさとは関係ない。
問題である箇所を引用する。
フルサイズでは90ミリ相当になるのでやや撮影位置を後退しているが、背景のボケの大きさはフルサイズに対して直径で半分になっているのがわかる。
比較しているレンズは
- ソニーのフルサイズで85ミリF1.4 GM、
- オリンパスのマイクロフォーサーズでED45ミリF1.2PRO
この時点でボケの大きさについて比較することは意味が無い。
そもそもレンズの基本的な話、焦点距離は焦点と撮像素子までの距離のこと。
よくマイクロフォーサーズはフルサイズ換算で焦点距離は2倍だと言うがこれは誤りで、画角がそれ相当だということ。
焦点距離は変わりません。
85ミリと45ミリはボケの大きさがそもそも違う。
焦点距離が長いとボケやすく、短いとパンフォーカスになりやすい。
マイクロフォーサーズはフルサイズに比べて撮像素子が小さい。フルサイズ換算というのは言葉を替えると、フルサイズレンズを使って得られる画角より狭い、トリミングした画が得られるというだけ。
この記事を書いた馬場信幸という人も勉強不足だ。
本屋でカメラやレンズに関するQ&A本を読めばわかることなのに。
わからなくて書いてるのか、わかっててわざと書いてるのかは不明だ。